フットボールやコンサートで携帯電話の接続が悪い問題。
この理由は人気のゲームであるほどカメラの中継にネットワークが酷使されることにある。
4Kといった高画質かもあり、厳しい。
そのための専用の回線が弾けるかがポイントだ。
衛星通信などでテンポラリーな需要に対応できるといいが・・・
BBCより、
Why you can’t get a signal at festivals and sports matches
4 hours agoShareSave

フットボールやコンサートで携帯がつながらないのはなぜ? Wi-Fi・中継回線・観客通信がぶつかる理由を整理
スタジアムやコンサート会場で、こんな経験はないでしょうか。
- チケット表示はできたのに、友人に電話がつながらない
- 決済端末は使えるのに、SNS投稿が進まない
- 電波は立っているのに、通信が遅すぎる
「人が多いから」で片づけられがちですが、実際にはもっと複雑です。
観客の携帯通信、会場Wi-Fi、カメラ中継、運営システム、警備・安全系の通信が、同じ場所で同時に動くため、ネットワークに強い負荷がかかります。
なぜ人気の試合・ライブほどつながりにくいのか
大きな理由の一つは、中継用のカメラと映像伝送の帯域消費です。
人気イベントほど、カメラ台数が増え、画質も上がります。
4Kなどの高画質中継になれば、必要な通信量はさらに大きくなります。
つまり会場では、観客のスマホだけでなく、
- 放送局の中継
- 写真・映像の送出
- 運営本部の通信
- セキュリティや救急対応
- 電子チケットやキャッシュレス決済
まで含めて、ネットワークがフル稼働しています。
「携帯が悪い」のではなく、用途が別々で回線も別々
ここで大事なのは、通信は全部同じではないという点です。
会場側は通常、用途ごとにネットワークを分けます。
- 観客向けWi-Fi
- 運営・業務用回線
- 中継・放送用の専用回線
- 携帯キャリアの電波対策(DASなど)
それでも混雑するのは、会場が鉄骨・コンクリートで電波環境として厳しく、そこに数万人が一気に集中するからです。
特にハーフタイムや終演直後のように、みんなが同時にスマホを触る瞬間は、需要が一気に跳ねます。
観客が困るのは「投稿」だけではない
「SNSが遅い」だけならまだしも、今は会場体験そのものがネット依存です。
- 電子チケット表示
- 会場マップ確認
- 友人との連絡
- 飲食・物販のキャッシュレス決済
さらに運営側も、
- 売店の決済端末
- 入退場管理
- 混雑把握
- 安全管理
に通信を使っています。
つまり、接続不良は娯楽の不便だけでなく、運営品質や安全性にも関わる問題です。
解決の鍵は「専用回線をどこまでさばけるか」
人気イベントの接続品質を上げるには、単に「電波を強くする」だけでは不十分です。
ポイントは、大量通信を用途別にさばく設計です。
特に重要なのは、
- 高容量の光回線を会場に引く
- 観客向けWi-Fiの同時接続数を確保
- 携帯キャリア側の基地局・5G整備
- 会場内アンテナ設備(DASなど)
- 中継用と一般利用を分離する
といった、地味だが重いインフラ整備です。
一時的なイベントには衛星通信も選択肢になる?
音楽フェスやゴルフ大会のようなテンポラリー需要は、常設設備だけでは対応が難しいことがあります。
このため、将来的には
- 仮設回線
- 可搬型基地局
- 衛星通信(例:低軌道衛星系サービス)
などを組み合わせて、ピーク時だけ補う運用が広がる可能性があります。
ただし、衛星通信は万能ではなく、用途・コスト・遅延・設置条件の整理が必要です。
「マスクの衛星(Starlinkなど)で全部解決」とは簡単にいかないものの、臨時イベントの補完策としては現実的な候補になり得ます。
まとめ
フットボールやコンサート会場で携帯がつながりにくいのは、単に「人が多いから」ではありません。
- 観客のスマホ通信
- Wi-Fi
- カメラ中継
- 運営システム
- 安全通信
が同時に走り、しかも会場は電波に厳しい環境だからです。
人気イベントほど、ネットワーク設計の差が体験の差になります。
これからは「いい試合・いいライブ」だけでなく、“ちゃんとつながる会場”かどうかも満足度の大きな要素になっていきそうです。


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