これは、ひどい話だ。
アサヒグループHDからの顧客情報のデータの中に、苦情などの問い合わせが入っていたと言うのだ。
こういう相談内容まで漏れてしまうというのは、非常に危険。個人がそのまま特定されてしまう。しかも、苦情であればその内容も。
電話番号などが任意というのであればなおさら、消費者は注意が必要ということだ。
Yahoo!より。
「こんなところからも」 アサヒグループにサイバー攻撃、個人情報191万件中152万件が流出した場所
https://news.yahoo.co.jp/articles/dac98b2b51f5e0979c83b251e6552d058ec727e8
アサヒグループHDでお客様窓口データが流出──なぜ“問い合わせ情報”が最も危険なのか?
2025年11月、**アサヒグループホールディングス(アサヒグループHD)**が大規模な情報漏洩を発表しました。
その数、191万4000件。
そして、そのうち 152万件が「お客様問い合わせフォーム」の情報だったという点が、今回の事件の最も深刻な部分です。
この記事では、
- 何が漏洩したのか
- なぜ問い合わせフォームの情報が危険なのか
- 消費者側が今できる対策
- ランサムウェアによる企業攻撃の最新トレンド
これらをわかりやすく解説します。
◆ アサヒグループHDで何が起きたのか?
2025年11月27日、アサヒグループHDは ランサムウェア攻撃を受け、顧客・従業員の個人情報 191万4000件が流出した可能性があると発表しました。
翌28日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」でも大きく取り上げられ、
コメンテーター玉川徹氏は、
「こんなところからも情報が流出するのか」
と驚きを隠しませんでした。
◆ 実は“問い合わせフォーム”が最大の落とし穴だった
流出したデータのうち、なんと 152万件が「お客様問い合わせ」に関わるもの。
問い合わせフォームには以下の情報が入力されていました。
- 名前(必須)
- ふりがな(必須)
- メールアドレス(必須)
- 電話番号(任意)
- 苦情・相談内容(自由入力)
つまり、名前+メールアドレス+苦情内容という組み合わせが大量に漏れた可能性があります。
これは、単なる「個人情報漏洩」よりずっと危険性が高い。
◆ なぜ問い合わせ内容は危険なのか?
問い合わせ内容は多くの場合、個人が特定されやすい情報を含みます。
たとえば:
- 配送先の状況
- 家族構成に関する記述
- 金銭トラブル
- 健康・体調に関する苦情
- 使用した商品に関する個人的情報
これらが漏れてしまうと、犯罪組織が以下に悪用できます。
● 標的型フィッシング詐欺(スピアフィッシング)
→ 本当にその商品を使った人しか知らない情報を織り交ぜた詐欺メールを作れる
● なりすまし電話(カスタマーサポート詐欺)
→ 「先日のお問い合わせの件で…」と言われたら簡単に信用してしまう
● 弱み・悩みを狙った詐欺
→ 苦情内容から心理的弱点を把握される
玉川氏も番組で
「こんな問い合わせ内容が漏れるとは考えていなかった」
とコメントしています。
◆ 消費者はどうすれば自衛できる?
企業を信頼して問い合わせフォームに情報を入れるのは普通のことですが、
今回の件を機に、以下の点を改めて見直す必要があります。
① 電話番号は“任意なら書かない”が正解
メールで済むものなら、電話番号を渡す必要はありません。
② 問い合わせ内容に個人情報を書きすぎない
- 住所
- 家族構成
- 医療情報
- 個人的背景
などは、必要がない限り書かない。
③ 問い合わせに使うメールは専用アドレスを作る
もっとも簡単で効果的な自衛手段。
問い合わせ専用のメールを作れば、
漏洩しても被害を最小限に抑えられます。
◆ ランサムウェア攻撃は今も増加中
今回のアサヒグループHDへの攻撃も、
近年急増している「ランサムウェア(身代金ウイルス)」によるもの。
企業のサーバーに侵入しデータを暗号化、
復旧と引き換えに金銭を要求する手口です。
そしてここ最近は、
「暗号化する前にデータを抜き取って公開する」
“ダブル恐喝” が主流
になっています。
今回もその可能性があります。
◆ 企業も消費者も、問い合わせ情報の扱いを見直す時期
問い合わせフォームは、企業とユーザーをつなぐ窓口です。
しかし今回の件で、
- 問い合わせ内容がそのまま漏れる
- 任意項目も危険
- 苦情の文章から個人が特定される
こうしたリスクが明確になりました。
便利さの裏側には、必ずリスクがある。
羽鳥アナが言うように、
「便利さには常にリスクが伴う」
という事実を、私たちは再認識すべき時です。
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