国保逃れの仕組みとは?

国保逃れで日本の維新の会の議員が減りそうだ。

では、その仕組みとは?

党の中間報告によると、

地方議員が京都市の法人の理事に就任

月5万~3万4000円の会費を法人に支払う

一方、

「理事の業務」として月2回、アンケートに回答して月1万1700円の報酬を受け取っていた。

「議員報酬を基準とした国民健康保険料よりも(法人の理事の報酬を基準とした)低額な保険料となっていた」

「国保逃れの脱法的行為」と結論づけられている。

というのだが、これは制度の欠陥?

Yahoo!より、

なぜ維新議員の“国保逃れ”は、ここまで気持ち悪く感じるのか「交流会で『維新の議員さんもやっていますから』と勧誘し…」

1/13(火) 6:21配信文春オンライン

なぜ維新議員の“国保逃れ”は、ここまで気持ち悪く感じるのか「交流会で『維新の議員さんもやっていますから』と勧誘し…」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
新年早々にお詫びをしなければならない。 昨年末の当コラムで、日刊ゲンダイが書いた「チンピラ維新」という記事を紹介した。

 国保逃れの仕組みとは?維新議員のケースで見える“制度の穴”と気持ち悪さの正体

「国保逃れで維新の議員が減りそうだ」――そんな話が出ている。
ニュースを読んだ人が感じたのは、単なる“節約術”への反発ではない。

「合法っぽいけど、なんか嫌だ」
この“気持ち悪さ”の正体は、制度の裏をかく動きが、政治家という立場と相性最悪だからだ。

今回報道されている流れは、ざっくり言うとこういう形である。
(党の中間報告や取材記事で報じられている内容ベース)


1) まず「国保逃れ」の仕組みを1分で言うと

国民健康保険(国保)は、ざっくり言うと

  • 自営業者やフリーランス
  • 会社の社会保険に入っていない人
  • 地方議員など(自治体によって扱いは違うが国保になるケースが多い)

が入る保険で、保険料は基本的に 前年所得に連動して高くなる

そこで一部で使われるのが、

「会社員っぽい立場(=社会保険に入れる立場)」を作る
しかも、その報酬を“極小”にする
保険料の算定基準を低くする

という動き。

今回の報道では、

  • 京都市の法人(一般社団法人など)の理事に就任
  • 法人へ月3.4万〜5万円の会費を支払う
  • 理事業務として月2回アンケート回答 → 月1万1700円の報酬を得る
  • その結果、国保より低い保険料になっていた疑い

という筋書きが出ている。

ポイントはここです。

“議員報酬(大きい収入)”ではなく、
“理事報酬(小さい収入)”を基準に保険料が決まる形を作る

これが「国保逃れ」と呼ばれる構造です。


2) では、国保は本来いくら払うのか?(年1,000万円モデル)

ここが一番大事なので、**京都市の国保料の計算ルール(令和7年度)**を使い、モデル計算します。

前提(ざっくりモデル)

  • 議員報酬:年 1,000万円(額面)
  • 世帯:単身(1人世帯)
  • 介護保険(40〜64歳)あり/なし、両方出す
  • 「給与所得控除」を考慮して、所得(概算)を作る
    • 年収1,000万 → 給与所得控除の上限は概ね 195万円
    • 給与所得 ≒ 805万円
    • 国保計算の所得基礎控除(43万円)を引く
    • 算定ベース ≒ 762万円

(A) 40歳未満(介護分なし)の場合

京都市の計算要素(医療分+後期支援分)を当てはめると、ざっくり

  • 年額:約 89.8万円(=月 約7.5万円)

というイメージになります(概算)。


(B) 40〜64歳(介護分あり)の場合

介護分が加わるので増えます。
ただし介護分は上限(賦課限度額)も効きやすいです。

  • 年額:約 106.8万円(=月 約8.9万円)

くらいが目安(概算)。

※国保は自治体ごとに料率が違い、世帯人数・所得控除・軽減・資産割の有無でも変動します。
ここでは「京都市・単身・年収1000万」の“感触”を掴むためのモデルです。


3) 「会費を払って理事になる」何が“脱法っぽい”のか

ここが、世間の反発ポイントです。

✅(表のロジック)

  • 社会保険に入れる立場を作る
  • その報酬は小さくして保険料を抑える
  • “形式上”は整って見える

❌(裏で見える違和感)

  • 本来の経済力(議員報酬)が反映されない
  • 保険制度の「応能負担(稼ぐ人ほど負担)」とズレる
  • 政治家がやると「抜け道の教科書」に見えてしまう

そして報道で象徴的なのが、勧誘の言葉として出たとされる

「維新の議員さんもやっていますから問題ないですよ」

という“最悪に火がつくワード”。


4) これは制度の欠陥か?それとも倫理の問題か?

たぶん答えは両方です。

  • 制度は“形式”を通すと抜けられる余地がある
  • でも政治家は「合法かどうか」だけで済まない
    説明責任・倫理・公平感が問われる

さらに、国保は自治体財政にも直結します。
“負担できる層”が抜けていくと、制度は不安定になります。


5) じゃあ対策は?(現実的に起こりそうな方向)

対策として現実味があるのは例えば:

  • 主たる収入(議員報酬)を基準にする仕組み
  • 社会保険加入の要件の厳格化(実態のチェック)
  • 政治家・公職者の透明化ルールの強化

こういう方向です。
(「完全に防ぐ」より「やりにくくする」のが制度設計の基本です)


まとめ:気持ち悪さの正体は“保険料”ではなく“政治の姿勢”

国保逃れの話は、単なる節約テクニックではなく、

  • 制度の穴の利用
  • 公平性の破壊
  • 「改革政党」を名乗る側の矛盾

がセットで見えてしまうから燃えやすい。

年収1,000万円クラスの国保は、京都市モデルだと概ね
月7.5万〜8.9万円あたりが見え方の目安。

それが、理事報酬の“ミニマム設計”で激減するなら、
「そりゃズルい」と思う人が出るのも自然です。


ハッシュタグ(#)

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