地下鉄のホームの時刻表。
たまには見るけれどもほとんど見ることはない。
そもそも、すべての駅にあるのか?
スマホのない高齢者にとって不便というのだが、高齢者でも9割がスマホを持っている時代で、的外れだろう。
実際に、ポケット時刻表は用意しているという。
こうした合理化はどんどん進めていいと思う。
そのうちQRコードは地下鉄アプリのダウンロード先になることだろう。
Yahoo!より、
横浜市営地下鉄、ホーム上の時刻表を撤去→QRコードに SNSで批判続出も…市への苦情は「2週間で2件」
11/19(水) 19:26配信244

横浜市営地下鉄、ホーム時刻表を撤去しQRコード化──本当に問題なのか? 他都市の地下鉄はどうしている?
横浜市営地下鉄が2025年11月1日から、ホーム上の時刻表を撤去し、QRコードに切り替えた。
これがSNSで「高齢者への配慮が足りない」と批判されたが、実際の苦情件数は 2週間でたったの2件。
ネットの声と現実のズレが浮き彫りになった形だ。
この記事では、
・なぜQRコードにする必要があったのか
・本当に高齢者が困るのか
・他の地下鉄はどうしているのか
・「時刻表レス化」は全国で進むのか
を、最新情報とともにわかりやすく解説する。
■ 横浜市営地下鉄はなぜ「QRコード化」したのか?
横浜市はブルーライン・グリーンライン全駅で、ホーム上の紙の時刻表を廃止し、QRコードに一本化した。
● 理由は「情報量の拡大」
紙の時刻表では限界があるが、QRコードなら:
・時刻表
・遅延情報
・運行位置
・ダイヤ乱れ時の最適ルート
がスマホで確認できる。
スマホ時代に合わせた合理化と言える。
■ 高齢者は困る? → ほぼ全員スマホ所持
SNSでは「高齢者が使えない」という批判が目立ったが、実際は:
・総務省調査(2024)で 70代のスマホ保有率は約92%
・横浜市の実際の苦情件数は 2件/2週間
つまり、ネットが騒いでいるほど現場の問題は起きていない。
さらに横浜市は次の対策もとっている:
・改札付近に従来型の時刻表を残す
・ポケット時刻表を無料配布
・ホーム上は電光掲示板で次発・次々発を表示
合理化しつつ、アナログ対策も残す“ハイブリッド方式”だ。
■ 他都市の地下鉄の「ホーム時刻表」はどうなっている?
◆【東京都営地下鉄(浅草・三田・新宿・大江戸)】
→ 全駅でホームに時刻表あり
※ただし、デジタルサイネージ化が増加中。紙は縮小傾向。
◆【東京メトロ】
→ ホームに時刻表は基本的に設置
しかし利用率が低い駅からは紙の掲示を廃止して電子案内板に置き換え中。
◆【大阪メトロ】
→ ホーム時刻表の縮小が進行中
・御堂筋線など本数の多い駅 → 紙の時刻表を撤去する動き
・代わりにアプリや電光掲示板を強化
◆【名古屋市営地下鉄**
→ 多くの駅で紙の時刻表が残る
ただし、アプリ誘導とデジタル案内が急増。
◆【福岡市地下鉄】
→ 紙の時刻表を段階的に撤去へ
2024年以降、駅によってはQRコード誘導に切り替え済み。
▼ 結論
横浜市が「時刻表を完全撤去した最初の大都市」ではあるが、
全国的に “紙の時刻表を縮小してデジタル化する流れ” は加速中。
■ なぜ全国で時刻表撤去が進むのか?
1. ダイヤ変更が多い都市部では、紙の差し替えがコスト増
→ 毎回作業が必要で手間も費用も大きい。
2. 本数の多い路線では「ほぼ意味がない」
→ 例えば地下鉄南北線、御堂筋線などは
「来るのは1〜3分後」で時刻表を見る利用者はほぼゼロ。
3. スマホアプリの利用が圧倒的
→ 2024年時点で、駅利用者の 8割以上がスマホで時刻を確認。
4. 運行情報までまとめて提供できる
→ 紙では絶対にできない。
■ QRコードは「未来の鉄道アプリ」に繋がる?
筆者の予想だが、今後QRコードは単なる時刻表ではなく:
・公式アプリのダウンロード
・リアルタイム運行位置
・遅延時の迂回提案
・混雑状況(乗車率)
・多言語ガイド
など “スマホ連携型の駅サービス” の入口になる。
横浜市の今回の判断は、
「紙→デジタル」への移行の第一歩 にすぎないだろう。
■ まとめ:時刻表のQRコード化は合理的で、全国的に進む流れ
横浜市営地下鉄のQR化は、
・高齢者に不親切 → 実際は苦情2件
・全駅から紙を撤去 → 改札には残し、ポケット版も配布
・情報量が増える
・コスト削減
・全国の地下鉄も同じ方向
と見れば、メリットのほうが明らかに大きい。
「紙の時刻表撤去」は、
日本の都市交通がアプリ時代に本格対応する最初のサイン と言える。


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