角田裕毅のシーズン最後となるF1アブダビグランプリ。
10位で予選を通過するものの、最終的には14位でレースを終えてノーポイントに終わった。
物議を醸し出したのは、ノリスへのブロック。
もちろん、裁定はF1のレースオーガナイザーに委ねるしかないが、納得いかないという角田の発言もある種、お仕事モードの発言のようにも思える。
フェルスタッペンのドライバーズタイトルがかかっていて、4位以下にノリスを抑えれば、フェルスタッペンの優勝が決まったからだ。
当然、チームは作戦としてブロックをギリギリ求めるわけで。
レッドブルチームの命令だったと言わないのが日本人らしい。
Yahoo!より、
物議を醸したノリスとの攻防に本音吐露 角田裕毅が告白した“ラストラン”の舞台裏「彼が追い抜くスピードが速すぎた」
12/9(火) 17:00配信ココカラネクスト
角田裕毅がペナルティを受けたF1アブダビGPの真相とは？
― ノリスとの攻防、その裏で何が起きていたのか
2024年シーズン最終戦となった F1アブダビグランプリ。
角田裕毅は予選10位からスタートしたものの、最終結果は14位。
特に物議を醸したのが、ランド・ノリス（マクラーレン）との激しい攻防だ。
23周目、ノリスの追い上げを角田が蛇行気味にブロック。
その走行が「危険だった」と批判され、最終的に 5秒のタイムペナルティ が科されることになった。
しかし、この攻防の背景には単なる「意地」だけではない複雑な事情があった。
🔍 角田の立場：フェルスタッペンのタイトル争いを支える役割
記事によれば、角田には明確な“レース上の役割”があった。
マックス・フェルスタッペンの逆転優勝をサポートする必要があった
つまり、上位争いをするノリスの前進を阻むことは、
チームの戦略上、一定の重要性を持っていたのだ。
角田本人もインタビューで、当時の無線の内容をこう語っている。
「チームからフィードバックが入り続けていて、ストレスが伝わっていた」
「やるべきことは分かっている。できる限りブロックする」
この発言からも、
角田は“チームの求める役割を果たそうとしていた”ことが読み取れる。
🔍 ブロックの是非：5秒ペナルティは妥当だったのか
角田はペナルティについて、こう語っている。
「適用された理由は何となく分かる。ただ本当に5秒に値するのかは見直しが必要」
興味深いのは、同じ場面でノリスもコースアウトしているが、
スチュワードは「衝突回避のため」としてノリスに罰則を科さなかった点だ。
これはF1の審議基準として
“衝突の危険が高い場面では、逃げた側は正当と判断されやすい” という傾向に沿う判定と言える。
🔍 ノリス側の主張：“5センチで終わりだった”
ノリスはレース後、
「あと5センチずれていたら、すべて終わっていた」
と語っている。
攻防はそれほどギリギリで、紙一重の危険性を孕んでいた。
一方で角田も、
「最終コーナーまで引き延ばすことも考えた」
「だが彼のペースが速すぎて耐えられなかった」
と、戦略的に判断していたことを明かしている。
🔍 角田が語った“役割”とストレス
角田の発言から浮かび上がるのは、
「ペナルティ上等の無茶な走り」ではなく、
“チームの意図を理解し、その中で最大限・合法的に戦おうとする姿勢”
だったということだ。
ノリスが速く、マシン性能差も大きかったため、角田は徐々に追い詰められていった。
無線が飛び交う中でのプレッシャーは相当だったと考えられる。
🔍 結果：角田は14位、そして“ラストラン”へ
角田はこのレースが レッドブル系チームでのラストラン となった。
来季はテスト兼リザーブドライバーとして、マシン開発に関わる予定だ。
角田はこう振り返っている。
「運という言葉はあまり使いたくないけど、シーズン後半は本当に運がなかった」
果たして2025年以降、再びF1シートを掴むチャンスが巡ってくるのか。
角田の今後に期待したい。
📌 まとめ：ペナルティの裏にある“チームの事情”
・角田のブロックは、フェルスタッペンのタイトル争いを支援する役割の中で行われた
・ノリスはスピードが速く、角田は戦略的に抵抗した
・ペナルティ判定は議論の余地がある
・危険ギリギリの攻防は、F1ならではの緊張感を生んだ
・角田のレースはチームプレイとして理解する必要がある
F1の世界は、単純な“個人の戦い”ではなく、
一つのレースに様々な駆け引きと事情が絡み合っている。
角田の攻防も、その一つとして語り継がれるだろう。
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