セックス依存症とまでなると幸せではないだろう

セックス依存症は多いらしい。
回数のことばかりが取り上げられるが、以下の記事にもあるように、
セックス依存症とはネガティブな感情や難しい経験から逃れるためセックスに依存すること
ということ。
これは決して幸せな状態ではないだろう。
しかし、レスというのが幸せということではない。
Yahoo!より、
「1日5回のセックスでも満足できなかった私」伝染病のように広がるセックス依存症「3人に1人は女性」
木村正人
在英国際ジャーナリスト
2018/5/2(水) 15:32
セックス依存症が伝染病のように増えている(ペイレスイメージズ/アフロ)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/46b73ad87d163e5373fd6a8b109cea52ab7436de
きじより、
[ロンドン発]英BBC放送の「最悪の時は1日に5回セックスしても足りなかった」という書き出しで始まる記事が最も読まれたニュース・ランキング第1位になりました。セックス依存症の話です。
3人の子供を持つ母親のレベッカ・バーカーさん(37)は「抑えがたい欲望にのみ込まれたのは4年前のことでした。パートナーとの関係は終わりました」とBBCに告白しています。
朝起きると、レベッカさんはもうセックスがしたくて、したくて仕方ありませんでした。
「あらゆるものが私にセックスを求めさせるのです。うつ病やセロトニン(日本では別名「幸福ホルモン」と呼ばれることも。血清から分離されるトリプトファンの代謝産物の一種)の欠如と関係していると思いました。私の体のすべてがセックスを欲しがっていると感じました」「本当に5分ごとにしたくなるのです」
レベッカさんのパートナーは最初こそ喜んでくれたものの、最後は彼女の欲望を理解できなくなりました。結局、レベッカさんの方からパートナーに別れを告げました。
また、自らのセックス依存症体験を『セックスとポルノ依存症と闘ったある女性の物語(筆者仮訳、原題は“Getting Off: One Woman’s Journey Through Sex and Porn Addiction”)』として出版した米ロサンゼルス出身のエリカ・ガーザさん(35)も英大衆紙デーリー・メールにこう打ち明けています。
「セックス依存症は人によって違います。私にとってセックスは精神的な逃げ道でした」。エリカさんのセックス依存症は12歳の時に始まりました。脊柱が異常に湾曲する脊柱側弯症と診断され、あざけりやいじめを受けるようになったのがきっかけです。
精神的に落ち込むとマスターベーション(自慰行為)をしたり、ポルノを見たりしてオーガズムを求めるようになったのです。「そうすると、私の不安やストレスは一気に解き放たれました」。難しい感情に直面した時、エリカさんは性的行為にはけ口を求めたと言います。
セックス依存症を世間に広く知らしめたアメリカの依存症研究家パトリック・カーンズ氏の調査によると、アメリカ女性のセックス依存症は全人口の3%で、セックス依存症の37.5%が女性だったそうです。
一方、英「セックス依存症ヘルプ」のウェブサイトでは、2万1058人を対象とした調査ではセックス依存症で助けを求める人の91%は男性。26~35歳の相談が一番多く31%でした。
カーンズ氏はあるインタビューの中で「40年余りこの問題に取り組んできましたが、多くの人がこの深刻な問題を抱えていることを知りました。セックス依存症は神話ではなく、化学物質の問題なのです」と語っています。
カーンズ氏は「アメリカでは3分の2の子供たちが宿題をしながらインターネットなどを通じてポルノを見るようになり、セックス依存症が伝染病のように広がっています」と警鐘を鳴らしています。
世界保健機関(WHO)は来年5月にも「強迫性性行動障害」を死因や疾病の国際的な統計基準となっている国際疾病分類(ICD)に加えるとみられています。
民間団体リレイトによると、セックス依存症とはネガティブな感情や難しい経験から逃れるためセックスに依存することだそうです。
コメント
本記事は、セックス依存症(性依存症)という複雑な現象について、多角的に解説されています。頻繁な性行動が単なる「性欲の強さ」ではなく、幼少期の逆境や過去のトラウマ、さらには社会的・家庭的な環境によって引き起こされる心理的逃避行動であるという点は、非常に示唆に富んでいます。特に、依存症が単なる快楽追求ではなく、自己肯定感の低下や承認欲求の歪み、さらには共依存の問題へと発展することが、治療の難しさや再発のリスクを高める要因として挙げられている点は注目に値します。
また、日本の現状として、性に対する話題が依然としてタブー視される傾向があるため、正しい性教育や包括的な性の知識が不足していることが、依存症の予防や早期発見を難しくしていると考えられます。たとえば、家庭や学校における性教育の内容が限定的であること、また社会全体で「男らしさ」や「女性らしさ」といった固定観念が根強く残っていることは、依存症を抱える当事者が自分の問題を認識しづらくする要因のひとつです。さらに、被害者としての側面がある場合、そのトラウマや性的嫌悪感が逆に依存行動へとつながるという点も、現代の日本社会における課題と言えるでしょう。
治療や対処法としては、自己肯定感を高めるためのカウンセリングや認知行動療法、自助グループへの参加が挙げられていますが、これらの手法は依存症という病態の持つ多面的な要因に対して、個々の背景に合わせた支援が必要であることを示唆しています。日本では、依存症に対する専門の医療機関がまだ十分に整備されていないこともあり、当事者や家族が孤立してしまうケースも少なくありません。今後、社会全体で性に対する偏見やタブーを解消し、よりオープンに議論できる環境を整えることが、依存症の予防や早期治療につながると期待されます。
English Comment
This article provides a multifaceted exploration of what is commonly termed as sex addiction (or sexual dependency), highlighting that the issue extends far beyond merely a strong sexual appetite. It emphasizes that repetitive sexual behaviors often serve as an escape from negative emotions and unresolved traumas stemming from adverse childhood experiences or dysfunctional family environments. Notably, the article underlines that the underlying factors—such as diminished self-esteem, distorted needs for approval, and even patterns of codependency—complicate both the diagnosis and treatment of the condition.
In the context of Japanese society, these challenges are further amplified by a prevailing reticence to discuss sexual issues openly. The traditional and often conservative attitudes toward sex, coupled with limited comprehensive sex education in both schools and families, contribute to a lack of proper understanding and early detection of such dependency issues. Additionally, deeply ingrained cultural concepts of “masculinity” and “femininity” can pressure individuals into maintaining unhealthy behaviors without acknowledging their problems. For instance, the societal expectation that “a real man” must have numerous sexual encounters can obscure the true psychological distress behind compulsive sexual behavior.
The treatment approaches suggested—ranging from counseling and cognitive behavioral therapy to participation in self-help groups—highlight the need for tailored support that addresses the complex and interwoven causes of sexual dependency. Given that specialized medical resources for treating such dependencies are still not widespread in Japan, it is essential for both individuals and their families to seek professional guidance and for society to work toward de-stigmatizing open discussions about sexual health. Ultimately, a more informed and supportive social environment could greatly aid in preventing the escalation of these behaviors and in fostering healthier lives.

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