夫婦別姓の議論では女性の負担だけ(男性の姓を女性が名乗るなら)という不満に過ぎない。
本当の意味での多様性とは別なのだ。
夫婦別姓と夫婦であるだけで与えているメリットは廃止するのが適切に思う。それでも別姓にしたければどうぞと思う。欲しいものだけ求めて、捨てるものは一切ないというような要求にどこまで真面目に答える必要があるのだろうか?
Yahoo!より、
自民、夫婦別姓法案の提出見送りへ 野党案に反対する党議拘束も検討
5/10(土) 5:30配信 毎日新聞
記事より、
選択的夫婦別姓制度を巡り、自民党は今国会への独自法案提出を見送る方針を固めた。複数の党幹部が9日明らかにした。立憲民主党は導入に向けた法案を既に提出したが、国民民主党、日本維新の会も個別に法案を提出する方針で、野党間の足並みもそろっていない。自民は立憲案などに反対する党議拘束を検討しており、今国会ではいずれの法案も成立しない公算が大きくなった。 自民の森山裕幹事長や小野寺五典政調会長、松山政司参院幹事長ら複数の幹部が8日、国会内で対応を協議した。関係者によると、自民としての法案提出を見送った上で、野党提出法案が審議入りした場合にどう備えるかなどについて意見を交わした。 協議では、党内から造反が相次ぎ野党案が可決される事態を防ぐため、選択的夫婦別姓制度に対する党の「基本姿勢」を総務会で決定し、立憲案などの採決では反対する党議拘束をかける案が浮上。今国会で野党の法案も成立しないことを見越し、夏の参院選の公約にどのように盛り込むかも議論したという。 法改正には、戸籍法などの関連法とも整合性を図る必要があり、自民幹部は「拙速に法案をまとめるわけにはいかない。今、自民党が法案を提出しても議論が尽くされた状態とは言えない」と説明。別の幹部は「家族観にかかわることだ。時間をかけてちゃんとやるべきだ」と語った。
🗨 日本語コメント:
夫婦別姓の導入が議論されるなか、「夫婦であることに与えられているメリット」、たとえば税制優遇や相続などの制度上の便益は、そのまま維持するというのは筋が通らないように思う。
本当の多様性とは、権利と責任をセットで考えることであり、都合の良いところだけを取ろうとする議論には違和感を覚える。
夫婦別姓を求めるのであれば、扶養控除や遺産相続、配偶者特別控除といった家族単位での優遇措置を個人単位に見直す必要もあるのではないか。
一部の制度だけを変えて「多様性の象徴」にするのではなく、社会制度全体の見直しとセットで議論されるべきである。
🗨 English Comment:
In the ongoing debate over legalizing separate surnames for married couples in Japan, one important point is being overlooked: the institutional benefits automatically granted to married couples, such as tax breaks and inheritance privileges.
If we are to implement separate surnames, it should come with a broader reconsideration of what it means to be legally married, including the possible removal or individualization of spousal benefits.
True diversity is not about selectively picking rights—it also requires assuming the associated responsibilities. If people want the freedom of independent identity within a marriage, it makes sense to also forgo certain joint advantages.
Only then can we claim to be seriously rethinking the framework of marriage in modern society.

コメント