インド人がイグノーベル賞を受賞。
その内容は靴のニオイ対策をすれば、靴箱は屋内におけるはずという研究。
1−2分の紫外線照射でバクテリアを死滅させることができ、匂いもなくなるという。
これって、本当に新規性ある??
BBCより、
How smelly shoes inspired India’s Ig Nobel prize-winning study

How smelly shoes in India inspired Ig Nobel prize-winning study
Two Indian researchers have designed a shoe rack that banishes foul odours - and have won a fun science prize.
タイトル
インド人がイグノーベル賞受賞「靴のニオイ対策」 ― でも新規性は本当にあるのか?
本文
インドの研究者が、靴のニオイ対策に関する研究でイグノーベル賞を受賞しました。
BBCによると、これは「廃プラスチックを鎮静剤に」ではなく「靴のニオイ対策」で、紫外線(UV)を1〜2分照射することでバクテリアを死滅させ、ニオイをなくすという内容です。
出典:BBC “How smelly shoes inspired India’s Ig Nobel prize-winning study”
https://www.bbc.com/news/articles/cpq51xp4e91
一見ユニークに見えるこの研究ですが、実は紫外線を使った靴の除菌・脱臭技術は日本を含め世界各国で既に商品化されており、新規性には疑問が残ります。
既存のUV靴除菌装置
- 米国では「SteriShoe」など、靴内部にUV光をあてて細菌・真菌を99.9%除去する装置が販売済み。
- 日本国内でも病院や介護施設で「UV靴除菌・乾燥機」などが導入されており、衛生管理の一環として使われている。
- US特許「Ultraviolet Shoe Sanitizer(US20150008336A1)」など、同種の発明は既に複数存在。
新規性が疑われる理由
- 「紫外線でバクテリアを殺してニオイを除去する」という発想自体は世界的に既に実用化されている。
- インド側で特許が公開されているわけではなく、装置の差別化ポイント(光源配置・安全設計・素材対応など)が示されていない。
- 実験室レベルと市場実装レベルではハードルが異なり、「イグノーベル賞的なユーモア」はあるが「技術的ブレイクスルー」と呼べるかは不明。
まとめ
確かに話題性は抜群ですが、「紫外線で靴のニオイを消す」という技術自体は目新しいものではなく、日本を含む世界各地で既に導入・販売されています。今回の研究がどのように既存技術と差別化されるのか、また本当に市場へ広がるのかが今後の焦点となるでしょう。



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