国立国会図書館の管理している情報が流出。
国立国会図書館のシステム直接ではなく、外部委託先からの流出。
利用者情報も含まれるというのだから、どうしたものかと思う。
開発環境を業者に求めるものの、その監視は難しく、開発環境を国が提供するような形でないと難しいのではないか?
Yahoo!より、
国立国会図書館、不正アクセスを公表・謝罪 外部委託の開発中システム 一部利用者情報など漏えい可能性
11/11(火) 15:09配信オリコンニュース

国立国会図書館のリリースは以下
【速報】国立国会図書館で不正アクセス発生
委託先の“開発環境”に侵入、一部利用者情報が漏えいした可能性
外部委託・再委託構造の脆弱性が浮き彫りに
2025年11月11日、国立国会図書館(NDL)が 不正アクセス被害の発生を公表し謝罪 しました。
今回の事案は、NDLが外部委託していた「館内サービスシステムの開発環境」に対して行われたもので、本番システムや図書館サービス自体には影響していないとしています。
しかし、一部の利用者情報やサーバ構成情報の漏えい可能性 が指摘されており、公共機関としては重大なインシデントです。
■ 事件の概要:侵入元は“再委託先”のネットワーク
NDLの公表内容によると、不正アクセスの流れは以下のようになります。
- NDL → 開発委託先:インターネットイニシアティブ(IIJ)
- IIJ → 再委託先:ソリューション・ワン
- ソリューション・ワンのネットワークが外部から侵入される
- その経路を通じて、IIJが管理する 開発環境へ不正アクセス
つまり、
「本番環境ではなく、開発環境が狙われた」
「アクセス経路は再委託先から」
という点が今回の特徴です。
■ 影響範囲:本番システムは無事だが…
NDLは次のように説明しています。
- 影響は 開発環境に限定
- 本番サービス(検索・閲覧サービス等)への影響なし
- ただし、
・サーバ構成情報
・システム開発に使用したデータ
・一部利用者情報・利用履歴
が漏えいした可能性あり
特に利用者情報に関しては、
「どの程度の範囲か」はまだ調査中としています。
■ なぜ開発環境が狙われたのか?(考えられる背景)
今回の事案は、SNS上でも「なぜ開発環境?」という疑問が多数出ています。
考えられる理由は以下です。
● ① 開発環境はセキュリティが甘くなりやすい
本番システムほど厳格な防御が求められず、外部接続や外部ツールの利用も多く、
攻撃者にとって“狙いやすい入口” になりがちです。
● ② 再委託先のネットワークを狙うほうが簡単
今回侵入されたのは再委託先のソリューション・ワン。
大規模な政府委託企業よりも、
セキュリティ対策の格差が生まれやすい のが実情です。
● ③ 公共機関の情報は価値が高い
・利用者の属性情報
・図書館システムの構成
などは、サイバー攻撃にとって価値が高く、
将来のさらなる侵入の“足がかり”になる可能性があります。
■ IIJの声明:「本番ネットワークへの被害は確認されず」
インターネットイニシアティブ(IIJ)も同日に声明を発表し、
- 不正アクセスは 委託先の一部ネットワークに限定
- 本番のネットワークサービスは正常稼働
- 他の委託先に影響なし
と説明しました。
いずれも「本番系は無事」であることを強調しています。
■ 公共機関の“開発環境リスク”が浮き彫りに
今回の件から見えてくるのは、
公共システムにおける外部委託・再委託構造の脆弱性 です。
- 実際に侵入されたのは本番ではなく“開発環境”
- 経路は“再委託先ネットワーク”
- 情報の一部が漏えいした可能性
日本国内の公共システムは多層委託構造が一般的で、
「再委託の再委託」まで発生する場合もある と専門家が指摘しています。
攻撃者はそこを熟知しており、
「最も弱い環」を狙ってくるのです。
■ 今後の焦点:利用者情報はどこまで漏れたのか
NDLは「適切に対応する」として詳細は調査中ですが、
今後ポイントとなるのは以下です。
- どの利用者情報がどの範囲で漏えいした可能性があるのか
- 開発環境に保管されていたデータの種類
- 再発防止策の内容(再委託先の監査強化は必須)
- 類似の公共機関システムへの影響有無
特に 再委託企業のネットワーク管理 は、
今回の事件の中核となりそうです。
■ まとめ:本番は無事だが、構造的リスクは深刻
今回の不正アクセスは、
- 開発環境への侵入
- 再委託先ネットワークが入口
- 一部利用者情報などの漏えい可能性
- 本番システムへの影響は確認されず
という構図です。
「本番が無事だから問題なし」ではなく、
委託・再委託構造そのものの見直しが必要
という課題が浮き彫りになりました。
今後の続報と再発防止策に注目が集まります。
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