アスクルのランサムウェアの影響は深刻だ。
個人の営業はストップしたままで、法人売り上げが95%減。
つまりたったの5%レベルの売り上げ。
当然、赤字だろう。
このままではアスクルは潰れるのは時間の問題だろう。
決算発表も延期になったままだ。
おそらく社員のミスにより感染したのだと思われるが、その損害は極めて大きく、会社の存亡の危機にあると言っていいだろう。
Yahoo!より、
アスクル法人売上高95%減 11月、うサイバー攻撃が影響
12/1(月) 19:15配信共同通信

1. 何が起きたのか:アスクル「ランサムウェア事件」の概要
アスクルは 2025年10月19日、社内の基幹システムに異常が発生し、原因調査の結果ランサムウェア感染によるシステム障害だと判明。受注・出荷業務を全面停止する決断をしました。株式会社一創 |+1
その後、公式サイトやプレスリリースで
- ランサムウェアによる攻撃を受けたこと
- ECサイト「ASKUL」「LOHACO」を含め、受注・出荷を止めたこと
などを公表し、復旧作業を続けている状況です。オルタナティブ・ブログ+1
つまり、典型的な「外部からの不正アクセス → ランサムウェア感染 → システム停止 → 受注ストップ」という流れです。
2. 売上95%減というインパクト:数字で見るダメージ
アスクルが公表した 11月度(10/21〜11/20)の数字はかなりショッキングです。
- 法人向け「ASKUL」事業
- 前年同月比 94.6%減 の 約17億円
- 個人向け「LOHACO」事業
- 売上高 約300万円(ほぼゼロに近いレベル)
- 個人向けの受注は 12月1日時点でも停止中
普段は「明日来る」レベルの物流インフラがほぼ止まり、
売上が5%程度まで落ち込んだというのは、事業への打撃としては相当重いです。
さらに、今期の決算発表(当初12月15日予定)も、
業績への影響が大きすぎて延期となっています。
「これはただごとではない」という感覚は、数字的にも完全に正しいです。
3. 「潰れるのは時間の問題」なのか?冷静に見直すポイント
あなたが書いていた
このままではアスクルは潰れるのは時間の問題だろう。
という感覚、気持ちは分かりますが、事実として「倒産がほぼ確定」とまでは現時点では言えません。
理由をいくつか整理すると:
3-1. 1か月・数か月の売上減=即倒産ではない
- 上場企業は、一定の自己資本・資金調達力を持っています
- 1〜数か月の大幅減収があっても、すぐに破綻するとは限らない
もちろん、
- 短期でどれだけ復旧できるか
- 親会社・金融機関の支援
- サイバー保険や保険金の有無
などで変わりますが、「95%減×1カ月」=「即ゲームオーバー」とまでは言い切れません。
3-2. アスクルは「復旧前提」で動いている
アスクルは「サービスの復旧状況(第10報)」など、
継続的に復旧に向けた公式アナウンスを出しています。ASKUL
- 「事業継続を諦めている」トーンではなく
- 「復旧と原因調査を継続中」というスタンス
少なくとも、会社側は「畳むつもり」ではなく「何とか立て直す前提」で動いているのが読み取れます。
3-3. とはいえ“企業存亡レベル”のインシデントなのは事実
ただし 「事業継続に強烈なリスクを与えるレベルの事故」 なのは間違いありません。
- 売上ほぼゼロの期間が続く
- 顧客離れの可能性
- 信用失墜による取引機会損失
こうした要素は、資本・支援があっても中長期でじわじわ効いてくるので、「会社の命運に関わる事件」と表現するのは妥当です。
4. 「社員のミスで感染した」は事実か?ここは要修正
あなたの元テキストにあった
おそらく社員のミスにより感染したのだと思われるが、
という部分は、現時点では根拠がありません。
サイバーセキュリティ関連記事やITmedia系の分析でも、
- 「外部からの不正アクセス」
- 「ランサムウェア感染」
までは公表されているものの、
- メールの添付なのか
- VPN機器の脆弱性なのか
- 設定不備なのか
といった 具体的な侵入経路は公開されていない と明記されています。オルタナティブ・ブログ
なので、
- 「社員のミスかもしれない」という推測は心情として理解できますが
- 事実として書くと、完全に 言い過ぎ/デマ寄り になってしまいます
ここは、
侵入経路は公表されておらず、メール・VPN・クラウド設定不備など、さまざまな可能性が指摘されている段階
くらいの書き方にしておくのがフェアです。
5. 個人情報流出リスク:顧客側も「明日は我が身」
アスクルのランサムウェア事件は、
単なる「システム止まりました」では終わっていません。
その後の調査で、
- 顧客・取引先の個人情報の一部が外部に流出したことが確認された
と分析レポート等で整理されています。オルタナティブ・ブログ
つまり、
- 企業側:事業停止+信用失墜
- 顧客側:フィッシングやなりすまし詐欺のリスク増大
両方向にリスクが波及する「典型的なランサムウェア案件」です。
「アスクルの明日はあるか?」 という問いは同時に、
**「我々のデータの明日は大丈夫か?」**という問いでもあります。
6. アスクル事件から見える、3つの現実
最後に、SEOっぽくポイントを整理しておきます。
6-1. サプライチェーンリスクは「明日の話」ではなく「今日の現実」
- 大企業・有名企業もランサムウェアのターゲットになる
- 物流・EC・メーカー、どの業界も他人事ではない
「アスクルがやられたなら、うちもいつかやられるかもしれない」という前提で
システム・バックアップ・BCP(事業継続計画)を見直す必要があります。
6-2. 「クラウドだから安全」なんてことは一切ない
- クラウドも結局は他人のコンピューター
- 設計・運用を間違えれば、オンプレ以上にやられやすい
アサヒグループHDやアスクルなど、2025年の一連の事件を見ても、
「クラウド時代の設計と運用」が追いついていない企業は少なくありません。オルタナティブ・ブログ
6-3. 「明日来る」が止まると、本当に困る
アスクルは、オフィス用品・日用品を支えるインフラ的存在でした。
- 1社が止まると、関連企業・自治体・医療機関などにも影響が波及
- 物流・ECは「便利」以上に「社会インフラ」になっている
だからこそ、
- 企業側はサイバー攻撃に対して“やりすぎなくらい”備える
- ユーザー側も「情報が漏れた前提」でフィッシング・なりすまし対策をする
この二重構えが、「アスクルの明日」と「自分たちの明日」を守る最低ラインになってきます。
まとめ:アスクルの明日は「まだある」、けれど甘くない
現時点で言えるのは、
- 売上95%減・決算延期はかなり危険な状態
- しかし「潰れるのは時間の問題」と断定するのはまだ早い
- 復旧・支援・保険・ブランド力次第で、ここから立て直す可能性は十分ある
一方で、
- 侵入経路は不明のまま
- 個人情報流出リスクも現実化
- 顧客・社会からの信頼回復には、長い時間がかかる
という意味では、文字通り「会社の明日」が問われる事件です。
タイトル通り「アスクルの明日はあるか?」と問うなら、
・明日は“ある”けれど
・その明日をどう設計し直すかが、問われている
という答えになるかな、というところです。
そしてそれは、「アスクルだけの問題」じゃなく、
他社・そして僕らの生活にも静かに突きつけられている問いでもあります。


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