角田裕毅は実質的にレッドブルから切られた。
その代わりに、若いハジャーと、F1初参戦となるリンドブラッドの起用となった。
果たして、この選択は正しかったのか?海外メディアでは様々な見方があるようだ。
その意味では、2007年の角田裕毅のF1復帰もあり得ないわけではないだろう。
角田には、日本のレースにという話もあるが、2026年は2027年でF1のシートを獲得すべく、全てを集中する必要がある。
日本でのF1人気にも大きく関わるだけに、頑張って欲しいものだ。
Yahoo!より、
海外F1記者の視点|角田裕毅に代わり、来季はハジャーが昇格……レッドブルは正しい選択をしたのか?
12/3(水) 11:57配信motorsports.com

角田裕毅を切ったレッドブルの判断──海外ではどう見られている?
2026年シーズンを前に、レッドブルはついに決断を下した。
角田裕毅はレギュラーシート喪失、リザーブ(テスト)ドライバーへ。
代わって昇格したのは、
- アイザック・ハジャー(ザントフールト表彰台)
- アービッド・リンドブラッド(18歳の天才ルーキー)
多くの日本人ファンにショックを与えた決定だが、海外ではどんな評価が下されているのか?
motorsport.com を中心に、海外記者たちの論考を読み解くと、
「レッドブルは正しかったのか?」という点をめぐり、意見は大きく割れている。
■ 1. 海外記者「ハジャー昇格は“デジャヴ”」──過去の犠牲者と同じ道?
ロシア人記者オレグ・カルポフは鋭い指摘をしている。
◎ 「ハジャーは確かに才能がある。しかし“昇格させられた側”である」
歴代の犠牲者として挙げられたのは、
クビアト、ガスリー、アルボン、ローソン。
いずれも「主力の不振」「枠が空いた」タイミングで昇格し、
本当の準備が整う前に“トップチームの重圧”で潰された。
カルポフの主張はこうだ:
「角田に残すほどの結果がなかったのは事実。しかし、ハジャーがトップチームのプレッシャーに耐えられる保証はどこにもない」
つまり“角田を切った判断”が正しいかは、
ハジャーが結果を出せるかどうかに大きく依存している。
■ 2. 「理に適った判断」という肯定派の視点
ベルギー人記者フィリップ・クリーレンは逆の立場だ。
◎ 「結果を出せなかった角田より、伸びしろのあるハジャーを選んだ」
事実として:
- フェルスタッペンはタイトル争い
- ハジャーは表彰台+ランキング10位
- 角田はランキング15位・30ポイント
- 2024後半のローソンの仕上がりは高評価
この数字だけ見れば「角田よりも若手の方が未来がある」というのは理解できる。
クリーレンの主張:
「レーシングブルズは育成チーム。5年目の角田を戻しても意味がない」
つまり、角田が評価されなかったのは“未来投資”の観点からということ。
■ 3. 一方、リンドブラッド昇格に疑問も多数
イギリス人記者ベン・ヴィネルの意見は、
◎ 「リンドブラッドは早すぎる」
- F2での実績は不安定
- 経験値が浅い
- “アントネッリ枠”に便乗した昇格
- 角田を落とすほどの説得力はない
- レッドブルのセカンドシートは“毒杯”
特に最後の指摘は重い。
「あの席は“有望株を早期に壊す”席である」
リンドブラッドがその犠牲にならないよう祈るしかない、としている。
■ 4. ローソンは“レッドブル以外”を探すべき?
記事の後半ではローソンの今後についても言及されている。
「レッドブルは、一度降格させたドライバーを再昇格させた例がない」
だからこそ、
ローソンは2027年に向けて他チームを探すべき
というのが海外の共通認識。
実際、
アルピーヌ、ハース、さらにはサウバー(アウディ)など、
2027年に席が大きく動く可能性が高い。
■ 5. では角田の未来は?──2027年に復帰はある
海外でも共通している認識はこうだ:
◎ 「角田のF1キャリアは終わっていない」
理由:
- リザーブとして“グリッドの近くに立ち続ける”
- 2027年は大シャッフル
- アルボンのように復活した例がある
- ホンダの支援も続く
- 経験値は若手より圧倒的
そして筆者も強調したいのは、
角田自身が2026年は“復帰のための準備期間”と捉えるべきということ。
日本のF1人気にとっても極めて大きな存在である以上、
日本人が消えてしまう状況は避けたい。


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