F1GP、来年からはPUのルールが変わる。
フェルスタッペンの言葉からは、以下の問題があるようだ。
Yahoo!より、
新ルールはムダが多すぎる? フェルスタッペンの本音「ナンセンスな要素は減らしてほしかった」
12/27(土) 19:07配信

2026年F1のPU新ルールとは?フェルスタッペンが「ナンセンス」と語る理由をわかりやすく解説
本文
2026年シーズンから、F1は大きな技術的転換期を迎える。最大の変更点は、パワーユニット(PU)のルール改定だ。内燃機関と電動モーターの役割が再設計され、F1はより環境志向かつエネルギー効率重視の時代へと進もうとしている。
しかし、この新ルールに対して現役トップドライバーであるマックス・フェルスタッペンは懸念を示している。
Yahoo!ニュース(オリコン配信)によると、フェルスタッペンはViaplayのインタビューで次のように語った。
「ルールの追加によって非常に複雑になる」
「そういうナンセンスなことは減らしてほしかった。全力でドライビングして、ただ拍手を送るだけ。これが良い」
つまり、2026年のF1は「より高度なエネルギー管理ゲーム」になる一方で、「純粋な速さとドライバーの腕」を見せる競技性が薄れるのではないか、という不安がある。
なぜ2026年のPUは複雑になるのか
新PUの特徴は以下の点にある。
- 電動モーターの出力比率が大幅に増加
- エネルギー回生と放出の制御が極めて重要になる
- バッテリー残量によって最高速が変動する可能性
メルセデスのトト・ウルフ代表も「理論上は時速400kmに達する可能性があるが、実際には電力制限がボトルネックになる」と述べており、速度よりもエネルギーマネジメントの巧拙が勝敗を左右する時代になる。
その結果、ドライバーは単にアクセルを踏めばいいわけではなく、
- どこでエネルギーを貯めるか
- どこで放出するか
- どのギアで減速・加速するか
といった“戦略的な運転”を常に意識しなければならなくなる。
フェルスタッペンが言う「ナンセンス」とは、速く走るために余計な計算や制約が増えることへの違和感なのだ。
それでも新ルールは必要なのか?
F1側は、2026年ルールの目的を次のように説明している。
- 環境負荷の低減
- 自動車メーカーの参入促進(電動技術との親和性)
- 持続可能なモータースポーツへの移行
つまり、新ルールは競技の純粋性よりも「産業・社会との整合性」を重視した結果とも言える。
フェルスタッペンの懸念は、ドライバー視点として極めて自然だが、一方でF1というビジネスと技術のプラットフォームが生き残るための妥協でもある。
まとめ
2026年のF1は、これまで以上に複雑で戦略的な競技になる。
それは技術的進化であると同時に、純粋なドライビングの魅力が薄れるリスクも孕んでいる。
フェルスタッペンの「ナンセンス」という言葉は、単なる批判ではなく、「F1は何を見せたいスポーツなのか」という本質的な問いかけなのだ。


コメント