AIで失業するのが8億人と言われている。マッキンゼーの調査によれば。
同時に新しい職業も生まれるというが、これはAIエンジニアなどで職を失う層とは重なりがない。
これが大きな問題だろう。
しかし、本来はAIによって人間の仕事の時間が減って、より豊かな生活ができるということが美しい未来ではないだろうか?単に効率が上がるとこれまでの雇用は減らせばいい、という流れについては疑問しかない。今のこのような、効率化=リストラ、解雇ということが続く限り、技術により省力化、効率化が進んでも一般の人に何の恩恵もないということになる。
本来、人は1日に何時間働いて、休息して、楽しみのために時間を使うかという目標を定めることが必要だと思う。そうした人間らしい働き方と生活についてのビジョンを作って、それを実現する社会の仕組みが必要だろう。
Yahoo!より、
AIで8億人が失業、あと5年で仕事が変わる――代わりに生まれる新職業
7/13(日) 8:00配信Forbes

記事より、
あなたは今、「時代遅れな職業」の訓練を受けていないだろうか? もしそうなら、AIがその職業に取って代わり、2030年までに職を失ってしまう可能性がある。マイクロソフトが9000人の従業員を解雇したように、AIは何百万もの職を消滅させると、ニュースの見出しは警告している。 しかしその一方で、「職の喪失」から「職の創出」に視点を移すという、より静かなトレンドも生まれている。専門家は、AIが置き換えるものに注目するのではなく、AIが静かに生み出しているものに焦点を当てるよう勧めている。 注目すべきは、今後10年間で最も求められる7つの目新しい職業だ。需要の高い7つの職業をAIが生み出しており、すでにこれらの職種の採用が始まっている。
■2030年までにAI関連で必要になる、需要の高い7つの職業 ここ数年、AIの急成長が労働者の脅威となっている。Gallup(ギャラップ)の調査によれば、米国の労働者の22%が、生成AIに職を奪われることを心配している。この率は、2021年と比べて7%の増加だ。専門家たちは、AIの脅威を回避し、将来も安泰なキャリアを築くための方法を助言している。 AIに関する世間の議論の多くは、雇用の喪失に焦点を当てている。McKinsey(マッキンゼー)は、AIが2030年までに最大8億人の職を奪うと予測している。ただし、この調査では同時に、AIは単に職を消滅させるだけではないとも指摘している。AIは新しい職も生み出しているのだ。 とりわけ、人間を置き換えるのではなく、人間の能力を増強するためにテクノロジーが活用される分野では、AIによって消滅する職よりも多くの職が創出されると予測されている。 OpenAIのサム・アルトマンCEOは最近のインタビューで、私たちは仕事の完全な再定義に向かっていると語った。アルトマン氏は、AIの監督、創造性、問題解決に焦点を当てた役割の需要が急増すると予測している。 Ford(フォード)のジム・ファーリーCEOも、AIによって、ホワイトカラー職の半分が消滅する可能性があると警告している。しかしその一方で、人間と機械のコラボレーションに焦点を当てた、まったく新しい雇用も生まれるだろうと付け加えている。 精密CNC加工の世界的リーダーである、Yijin Hardware(イージン・ハードウェア)のギャヴィン・イーCEOは、「私たちは、絶滅ではなく進化を目の当たりにしている」と述べる。「AIは、人間の仕事を変化させているだけであり、人間の必要性を排除しているわけではない。将来の労働力は、機械の知能と人間の判断力を組み合わせた、よりハイブリッドなものになるだろう」。
📊 8億人の失業リスクと職業別現状
影響度 | 内容 |
---|---|
合計失業可能性 | McKinseyは、AIや自動化によって2030年までに世界で400〜800 百万の職が失われる可能性があると予測 フォーブス+15McKinsey & Company+15フォーブス+15。 |
職業別移行の必要人数 | 最大で3.75億人(14%の労働者)が別の職業にキャリアチェンジが必要とされている 。 |
リスク職種 | オフィス事務、顧客サービス、フードサービスなどが大きな影響を受ける 。 |
一方で、AIによって新たに生まれる「AI関連職」も存在しますが、それらは主に以下のような職種です ニュース.com.au+10hypotenuse.ai+10National University+10:
- ソフトウェア開発者、AIエンジニア、データアナリスト
- 医療・ヘルスケア系スタッフ
- インフラ・建設労働者
- STEM系専門職
しかし、失業リスクを抱える約8億人の職種(低スキル・中スキル職)と、これら新職種の人材との間にはほとんど重なりがありません。
💬 日本語コメント
AIにより最大で8億人規模の仕事が失われるというマッキンゼーの推計は衝撃的です。しかし、新たに生まれるのは主に「AIエンジニア」「データサイエンティスト」「AI監督者」などで、これらは失業リスクが高い事務職やサービス職の人々と、スキルレベルが一致していません。
本来、技術革新は労働を減らし生活の質を高めるべきです。しかし現状では、「効率化=リストラ」が進むばかり。制度として、労働時間を減らして余暇や自己実現に使えるようにする制度(例:労働時間上限、ベーシックインカム、再教育の充実)が急務です。
🗣️ English Comment
McKinsey’s forecast that AI may displace up to 800 million jobs by 2030 is staggering—but the new roles emerging (e.g. AI engineers, data scientists, AI supervisors) do not match the profiles of the 800 million displaced workers, who largely come from low- to mid-skill service and administrative sectors.
Ideally, technology should reduce work time and enhance life quality. Yet current trends equate “efficiency” with layoffs. Society urgently needs frameworks to redistribute gains—such as reduced working hours, guaranteed incomes, and robust reskilling programs—so that AI benefits are shared broadly, rather than concentrated among the skilled few.
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