京都市内の物件ではないのだが、京都市内からバッチリ見える場所にタワマンが建設中だ。
これをどう考えればいいのか?
以下のページには完成予想図もあり、どのような風景になるのかわかる。
書かれている説明が以下、
京都初、最高層38階建タワー※1
1200年を超える歴史を宿す古都・京都。
その空にどこまでも近く、他のなによりも高く、聳える邸宅を。
京都最高層※1、地上38階建のシンボルタワー
「J.GRAN TOWER 京都向日町」。
ここから広がるのは、これまで誰も目にしたことのない風景。
そして、まだ誰も知らない暮らしの未来がここから始まる
だそうだ。
いやー、どういう気持ちで書いているのだろうか?
これまで誰も目にしたことのない風景
それはその通りなのだが、醜悪なだけではないか?
これだけのマイナスのインパクトをどう考えているのか?
売主は、JR西日本不動産開発株式会社
ということで、元はと言えば、国鉄じゃないか?
金儲けのためということで、こんな開発が許されるのか・・・
嘆かわしいし、国鉄はこんなことのために民営化したのではないだろう。

京都市内から見えるタワマンは何を壊すのか——向日町駅前再開発と景観の限界
京都市に隣接する向日市のJR向日町駅前で、地上38階建て、高さ約128メートルのタワーマンション「J.GRAN TOWER 京都向日町」の建設が進められています。完成予定は2028年7月で、京都府内の分譲マンションとしては最高層になる見込みです。開発はJR向日町駅周辺再開発の一環で、JR西日本不動産開発と三井不動産レジデンシャルが進めています。
京都市内では、2007年以降の景観規制により建物高さが最大31メートルに制限され、タワーマンション建設は困難です。しかし向日市は京都市の景観規制の対象外です。そのため、京都市の外側に建つ高層建築が、京都市内から見えるという問題が起きています。これは「京都市の景観規制だけで、京都盆地の景観を守れるのか」という根本的な問いを投げかけています。
開発側は、この建物を「京都における住宅建築として最高層」と位置づけ、上層階から比叡山、東山連峰、西山の稜線を望む「千年の都を見晴らす」住まいとして打ち出しています。つまり、このタワーマンションは、京都の景観を守る対象というより、京都の景観を商品価値として利用する存在でもあります。
もちろん、再開発自体には意味があります。JR向日町駅周辺では、東口の新設、橋上駅舎化、東西自由通路、駅前広場、商業・業務施設などが整備される予定です。駅前の低未利用地を活用し、交通利便性を高め、まちを更新するという意義はあります。向日市側の都市計画資料でも、鉄道廃線跡地や駐車場といった低未利用地を活用し、荒廃した景観を改善する再開発として説明されています。
しかし、問題は「再開発するかどうか」ではありません。「なぜ128メートルのタワーマンションなのか」です。駅前再開発、住宅供給、商業施設、公共空間整備は必要だとしても、それが京都市内から見える巨大な垂直構造物でなければならないのか。そこに疑問が残ります。
特に違和感があるのは、JR・旧国鉄由来の公共性の高い土地利用の問題です。かつて鉄道は公共インフラであり、国鉄は国の事業でした。民営化後のJRグループが不動産開発を行うこと自体は制度上当然あり得ます。しかし、鉄道インフラに関わる土地が、最終的に周辺景観を大きく変える高層マンション開発へ向かうとき、市民は「それは本当に公共性のある再開発なのか」と問いたくなります。
景観は、行政区域だけで完結しません。京都市内に建っていないから京都市の問題ではない、という整理では不十分です。山並み、寺社、町並み、遠景、眺望は、市境を越えて連続しています。京都の景観を守るなら、京都市だけでなく、向日市、長岡京市、宇治市、大津市などを含めた広域景観の考え方が必要です。
要するに、今回のタワーマンションは、単なる一棟のマンションではありません。京都が景観を守る都市なのか、それとも市境の外側で景観を商品化される都市なのかを問う存在です。
国鉄、もとは国の土地に近い公共性を持った場所を、民営化後に開発して、京都市内から見える醜悪な景観を作る。
これでは、古都の景観を守るどころか、今まで見たことのない景観破壊を、駅前再開発という名で出発進行させているってこった。


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