大学入試をAIに解かせるということはずっと行われてきた。
センター試験だったりで、そこそこAIもいけるという感じにはなっていたが、試験問題をスキャンして、解答して、それを人間が採点してという結果がこれ。
もちろん、東大、京大が直接判定をしているわけではないのだが、予備校の評価はそう間違ってはいないだろう。
さらに、この検証につかったのはGPT5.2、Thinkingではあるが、5.2だ。
今は、5.5。
もはや、GPTで宿題するな、は無意味で、GPTをいかにうまく活用したら解けるかという問題を作らなくてはいけない時代となった。
GPTを使って、いかに、入試問題が解けるように使うか?例えば、問題の理解をしやすいように言い換えや漫画にしてもらうなどの人間の学習のためにAIを活用する。
こうした時代だ。
単に、AIで答えができました、ではなく、それを自分自身も学習して自分だけでも解けるようになりました、を示す時代になった。
教師側も自分の教育者としてのスタンスを改めなければならないだろう。
GPTが家庭教師になると、下手すると授業なんて無意味になる。AIの使いこなしこそが、学生が学ぶべきものとなる時代だ。
Yahoo!より、
AI、東大と京大「首席合格」 「チャッピー」最高得点
4/27(月) 5:03配信共同通信
ChatGPTが東大・京大の入試問題で、予備校採点ベースでは合格者最高点を上回る水準を出した、という報道が出ました。共同通信系の報道では、東京のAIベンチャー、ライフプロンプトがChatGPT-5.2 Thinkingに2026年の東大・京大の前期日程問題を解かせ、河合塾の講師が採点したところ、東大文系で452点、理系で503点となり、東大公表の合格最高点を上回ったとされています。特に数学は満点、英語も高得点、一方で歴史などの論述は弱かったと報じられています。
このニュースがさらに重いのは、使われたのがGPT-5.2 Thinkingだという点です。OpenAIの公式情報では、GPT-5.2は2025年12月公開のモデルで、現在はGPT-5.5が最新で、GPT-5.2は一つ前のフロンティアモデルとされています。つまり、報道通りなら、すでに一世代前の高性能モデルでも、日本の最難関入試で首席級のスコアが出るという話になります。
ただし、ここは注意も必要です。
これは東大や京大が公式に合格判定を出したわけではありません。あくまで、AIベンチャーが問題を画像入力し、予備校講師が採点した結果です。とはいえ、河合塾講師による採点という点から見れば、完全な与太話と切り捨てるのも難しい。少なくとも、「AIはまだ最難関入試では通用しない」という言い方は、だいぶ苦しくなってきました。
ここから見えてくるのは、教育の前提が変わるということです。
もう「GPTで宿題するな」と言うだけでは足りません。むしろ、GPTをどう使えば理解が深まるか、どう使えば自分一人でも解けるようになるかを教える時代に入っています。OpenAIもGPT-5.5を、研究、情報整理、分析、教育分野などの複雑な知的作業に強いモデルとして位置付けています。AIに愛はないかもしれないが、知能はある。そして、その知能を学習補助に使えるなら、教育は変わらざるを得ません。
だから今後は、入試そのものも変わる可能性があります。
単に「答えを出せるか」ではなく、AIをどう使って問題を理解し、自分の学力に変えたかが問われる方向です。問題文の言い換え、図解、要点整理、弱点補強。こうした使い方ができる生徒のほうが強い。そうなると、予備校も「問題を解かせる場所」から、「AIを使って賢くなる方法を教える場所」へ変わらないと厳しいでしょう。これはまだ推測ですが、かなり自然な流れに見えます。
要するに今回の話は、
AIが大学入試で高得点を取ったことそのものより、
人間がAIを使ってどう賢くなるかを問う時代が始まったことのほうが重要だ、ということです。
そして、かつての「チャッピー」は、もはや便利な道具どころではない。
チャッピーからチャッピー様、いや、神になったかもしれない。


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