京都でこってりラーメンを食べるなら一乗寺ラーメン街道へ
京都観光といえば、清水寺、金閣寺、銀閣寺、祇園、嵐山、そして湯豆腐や京料理を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、京都にはもう一つ、かなり濃い食文化があります。それが、左京区の一乗寺ラーメン街道です。
一乗寺ラーメン街道は、京都市左京区の東大路通から北へ向かう一帯に広がる、京都随一のラーメン激戦区です。叡山電鉄の一乗寺駅からも近く、京都市バスでもアクセスできます。観光地としての京都とは少し違う、学生街らしい熱気と、行列必至のラーメン店が集まるエリアです。
この一帯には、古くから知られる「天天有」をはじめ、豚骨ラーメンや牛すじラーメンで知られる「高安」、超濃厚こってり系の「麺屋 極鶏」、大盛り系で知られる「ラーメン荘 夢を語れ」や「ラーメン二郎」、家系ラーメンの「びし屋」、京都ラーメンらしい豚骨しょう油の店など、多様なラーメンが集まっています。
さらに少し足を伸ばせば、独特のこってりスープで全国的に知られる「天下一品」の総本店もあります。京都というと、出汁、薄味、上品、あっさりというイメージがありますが、一乗寺周辺ではそのイメージがかなり変わります。京都は出汁の街であると同時に、こってりラーメンの街でもあるのです。
面白いのは、一乗寺のラーメン文化が単なる観光客向けではなく、地元の学生やラーメン好きによって支えられてきたことです。左京区には京都大学や大学関係者も多く、学生街としての顔があります。お腹を空かせた学生、仕事帰りの人、ラーメン通、観光客が入り交じり、土日や祝日にはラーメンテーマパークのような雰囲気になります。
京都観光では、どうしても寺社仏閣や和食が中心になりがちです。しかし、一乗寺ラーメン街道を歩くと、京都の別の顔が見えてきます。古都の落ち着きだけではなく、濃厚なスープ、にんにく、背脂、行列、替え玉、大盛り、学生の熱気。これもまた、京都の都市文化の一部です。
ただし、人気店は行列必至です。昼食や夕食のピークを外す、平日を狙う、複数候補を決めておく、公共交通を使うといった工夫が必要です。車で行く場合は、周辺のコインパーキングを利用し、路上駐車は避けるべきです。
一乗寺ラーメン街道は、京都観光の王道からは少し外れています。しかし、京都の生活文化、学生文化、こってり文化を味わうには、かなり面白い場所です。湯豆腐や懐石だけではない京都を知りたいなら、一度は歩いてみる価値があります。
京都であっさりとはいかない、こってりラーメン。
一乗寺ラーメン街道は、京都らしくないようで、実は京都らしい。
古都でまさかのコッテリ、意外すぎるってこった。


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