楽天モバイルは1000万回線突破も課題は繋がりにくさ

楽天モバイルが1000万回線を突破。

しかし、楽天モバイルオーナーならわかる通り、回線の品質には課題がある。

他の3社のようにはいかない、安いだけ。

しかも、この事業は未だに赤字というのだから、まだまだとしか言いようがない状態。

いつ黒字化するかは言えない、というのが本当のところのようだ。

Yahoo!より、

楽天モバイルがついに1000万回線を突破、三木谷会長「単なる通過点、次は衛星とAIで世界を変える」

12/25(木) 18:53配信ケータイWatch

楽天モバイルがついに1000万回線を突破、三木谷会長「単なる通過点、次は衛星とAIで世界を変える」(ケータイ Watch) - Yahoo!ニュース
楽天モバイルは12月25日、携帯キャリアサービスの契約数が1000万回線を突破したと発表した。 過去、携帯電話を中心としたモバイル通信事業には、自動車業界や鉄道業界などが参入。はたまた固定通信

楽天モバイル1000万回線突破 ―― 他社との比較で見える「成果」と「課題」

楽天モバイルはついに1000万回線を突破

楽天モバイルが契約回線数1000万を突破した。
第4のキャリアとして参入した楽天モバイルにとって、これは日本の通信史における明確なマイルストーンである。

ただし、ユーザーの実感としては「数字は伸びたが、品質と収益性はまだ途上」という評価が妥当だろう。

国内主要キャリアの回線数比較(概数)

事業者契約回線数(目安)
NTTドコモ約8,000万回線
KDDI(au)約6,000万回線
ソフトバンク約4,000万回線
楽天モバイル約1,000万回線

※ サブブランド・法人回線含む概数、年度により変動あり

こうして見ると、楽天モバイルは**「第4キャリアとしては異例の規模」**に到達した一方で、依然として3強とは1桁以上の差があることが分かる。


楽天モバイルの最大の強みは「価格」

楽天モバイルの最大の武器は一貫して料金の安さだ。

  • データ無制限プランが他社より安価
  • 物価上昇局面でも料金据え置き
  • 楽天経済圏との連携で実質負担が下がる

この「価格インパクト」が1000万回線達成の最大要因であることは疑いない。


最大の課題は「つながりにくさ」と「収益性」

一方で課題もはっきりしている。

① 通信品質

  • 地方・屋内・地下・移動中で不安定
  • ローミング依存のエリアが残る
  • 混雑時の速度低下が目立つ

ユーザー体験としては「安いが繋がりにくい」という評価が依然として残る。

② 事業の黒字化

楽天モバイルは依然として営業赤字であり、

  • 設備投資が重い
  • 新規獲得コストが高い
  • 利益が出る前に顧客獲得を続けている

という「成長フェーズ特有の赤字構造」にある。

三木谷氏自身も黒字化の時期は明言していない。


それでも1000万回線は「成功」なのか?

結論から言えば、

事業戦略としては成功、事業モデルとしては未完成

である。

成功と言える理由:

  • 日本の通信市場は参入障壁が極めて高い
  • 過去の新規参入はほぼ全て失敗
  • その中で1000万回線を獲得したのは異例

未完成な理由:

  • 品質が3社に追いついていない
  • 黒字化が未達
  • 自前ネットワークの完成度が低い

つまり「市場に居場所を作ることには成功したが、勝者の仲間入りはまだ」という位置づけである。


衛星通信とAIは「逆転のカード」になり得るか

三木谷氏が強調している

  • 衛星直接通信(AST SpaceMobile)
  • AIによるネットワーク自動化
  • Open RANの輸出モデル

は、単なる国内キャリア競争を超えた戦略である。

もし、

  • 災害時でも必ず繋がる通信
  • 地上基地局が要らない地域カバー
  • 運用コストの劇的削減

が実現すれば、楽天モバイルは「安い第4キャリア」から「次世代通信の標準」へ変貌する可能性もある。


まとめ:楽天モバイルは「まだ途中」だが「失敗ではない」

楽天モバイル1000万回線突破は、次のことを意味する。

  • 市場からは受け入れられた
  • 価格戦略は機能した
  • しかし品質と収益はこれから

楽天モバイルは今、

「生き残ったスタートアップ」から「持続可能なインフラ企業」へ進化できるかどうかの分岐点

に立っている。

1000万回線はゴールではなく、ようやく競争のスタートラインに立ったという意味である。


ハッシュタグ

#楽天モバイル
#1000万回線
#携帯キャリア比較
#通信業界
#モバイル回線
#楽天経済圏
#OpenRAN
#衛星通信
#三木谷浩史

コメント

タイトルとURLをコピーしました